でんちゅう随想録

田中と書いて読みはでんちゅう。未来の自分が読み返す為の記録。

孤独だったろうか:4

 Nさんは過食症と、適応障害や軽度の精神疾患に悩まされている女性だった。過去については省くけれども、相当な苦労を重ねてきている。

 最初に感じたのは、おこがましいけれど何かしらのシンパシーだった。

 そこから何度と仕事を一緒にして、だんだん共に過ごす時間が増えて行くと互いの距離も近づいていった。しかし、今までまったく理解できなかった感情の処理に追いつけなかった私とNさんは、距離が近くと言うよりは常に伸縮しているといった感じの距離感だった。

 交際しては友達に戻って、また交際しては友達に戻ってを繰り返した。

 しかし私に対してこの関係の往復は大きな影響力を与えた。

 Nさんが明日死ぬなら僕の命は明日まででいい。

 私が敬愛する人物の名言さながら、本気でそう考えるまでに病んでしまっていた。

 病気にかかって現在、未だにNさんとの関係は続いていて、また環境も大きく変化した。思想も180度変わったし、自分を主張するという行為を長らく封印していたけど、それも少しずつ解放するようになった。

 幼少から考えていた、感じていた周りとのズレ、孤独感は鮮明に記憶している。

 でも、孤独を重ねた上に、様々な出会いがあって、社会を経験した自分が立っていて。その横には今、Nさんがいる。

 家族が嫌い。他人が嫌い。社会が嫌い。自分が嫌い。嫌いを反芻するようにして生きてきた背後を見て思う。

 孤独だったろうかと。

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