でんちゅう随想録

夜のような虚無が好き。

日記

せめて綺麗に

やることをやったら、幕を引こう。 望まれてなくても、止められても。 摩擦の後がどうなっても、もういい。 けれどここまで生きてきた負債は清算する。 それが、僕のやることだ。 いつやることが終わるかは僕の目利き次第だけれど。 僕にとっては、これだけ…

暑い夏の気配に乾いて

雨上がりの路地裏で、野良猫が鳴く。 ひどく見えづらく、周りが生い茂っていたところに、草木をかき分けてきたのは貴方でした。 私と似たところに、最初は惹かれました。惹かれた理由も、たぶん私と同じでいて強く生きている理由をしりたかったから。 惹かれ…

夏の冷たさが滲んで

雨ざらしの側溝で、カエルが水音立てながら跳ねている。 火照るように暑かった空気も、今だけは腕をさする寒さになっていた。 熱を帯びていた僕の頭が思い出したのは、あの日生きることを首で括った君の後ろ姿。 忘れていた後悔が、罪悪感を研ぎながら忘れる…

嗚呼惰性

生きているから生きている。 理由なく、生きていることはベースでそのうえからペーストするように生活するのが普通で。 離れたがる僕の心は、そのベースに違和感を握ろうとする。 窓外夜の明かりが僕の瞳を反射して、帳が降りると便乗して僕の肩もおりる。 …

ありふれていて

路上の草は、驟雨のしずくを弾かせる。冷えた空気は、開放的だった心に蓋するようにして広がっている。 仕事をして、家帰って、家でも仕事をして。一息つこうとソファに座って、そのまま眠りにつく。起きたらもう朝で、急いでシャワーを浴びてまた出勤する。…

VHS「サテライト」

東京は梅雨入りをするようになって、初夏ほどの温い空気が流れるようになった今日この頃。空はからっと晴れていて、広大な青が眩しく映る。 そんな明るい日常にひかれて、縮こまっていた感情もだんだんと開放的になっている気配を実感する。 最近は、一丁前…

友人を救えなかったハナシ

青春の光を浴びて、どこか幼い香をたてながら大人になろうと枝葉を伸ばしていた、若き熱に駆り立てられた中学生の頃。 僕は窓辺で本を読み続ける虫で、彼女は僕からは遠い領域で勉強していた。 そしてそんな彼女に僕は恋心を抱いていた。初々しい火花は臆病…

夜、跋渉

嫌な暑さにベールをかけるように、夜の帳は涼風を吹かせていた。辺りはまばらに斜陽を生きる人々が歩いている。太陽が照らさない闇の姿がそこには必然として跋扈しているのだ。 点々と街灯色になっているアスファルト。 年季の入った様子が伺える、茶色くと…

そんなものに、

最近、何も知らないで生きていたころの、若いというよりは幼いという評価だったころの自分を思い返す。無知でいたまま成長していたら、今と比較してどちらのほうが幸せだったろうか。無自覚の黒歴史を蓄積していくのと、自覚ある黒歴史を思い出しながら生き…

春ほどく夜鷹

白い太陽が花を咲かせ、桜は風に散っていく。その様子は春の印象を、桜の花びらとともに散らしていくようで、みえてくるのは夏の背中。暑いのが嫌いな僕としては、否応でも不快な気持ちが1日1日とめくられるごとに膨らんでいって、冬の候よりも肩が重い。 気…

テールランプが僕を笑う

雨に濡れたアスファルトの地面。街の光で見えない星の夜空。さっきまで降っていた雨に冷めた温度が戻っていくような、空気のうねりを感じながら一定間隔で置かれた電柱の横を、ネガの一コマ一コマを移動するように歩く。 耳をイヤホンで塞いで、外から自分を…

騎士

「どうして普通の人に生まれてこれなかったんだろうね」 この問いに対して僕は、何も答えることができなかった。 正しくは、答えたるものを僕は持っていなかったのだ。 ただ、僕らの横を通り過ぎていく人たちと同じように、普通の生活を送る。それがなかなか…

スターライト

生きることに嫌気がさして、部屋の中で膝を抱えても。 無情にも日々はやってくるし、僕を気にせず置いていく。 僕の心なんて知らず無造作に、青い空模様だって窓外に広がっている。 並んでいる笑顔を見て嫉妬して、自分にはないものを持っている人を羨ましが…

淪落

家の中で突然号泣したり、意味もなく体の中を流れる破壊衝動に身を任せて、部屋中のものを壊しまわってしまったり。お札をびりびりと破いてしまったり、延々と天井を見上げてそのまま眠りにつく。 食べ物は一切手を付けられなくなって、それは体の中に異物を…

拝啓 心、憤懣の敬具

よく夢と希望に満ち溢れて、将来がきらきらと光っているものに見えている連中は、自分との闘い、努力すれば人生は楽しみなものに変わるとのたまわる。 そしてその発言を、僕のような凡人が否定するとそれは、ただのひがみと切り捨てられる。努力が報われない…

夢の後に、涙の跡

今まで人生を生きていて、3回自分が信じていた人間に裏切られた。 ゆえにこれ以上人を信じないと決めても、学習せずになんだかんだ信用してしまい、また自分を傷つける。そしてそんな目にあってでも、死にたがるだけで本当に死のうと実行することがなくなっ…

獅子の心は雪月花

最初の裏切りは小学5年のころ。 親の離婚によって、シングルマザーの家庭で過ごすようになった不満や不安を転校先でできた友達に打ち明けた。翌日、友達は私の複雑な家庭環境をクラス中言いふらしていた。 父親がいなく、母親だけの家庭環境というものは小学…

少し走るのに疲れて

この2年間、本当に様々な出来事があって、多々の思い出が僕の走る影を埋めていった。 僕は世間的に見ればフリーターという立場で、親の脛をかじり続ける生活だった。しかし一人暮らしを決意して、実際に独立を試みてからはバイトを4つ掛け持ちをするようにな…

どうして忘れてしまうのでしょう

何事においても、現在の「自分」に至るまでには過程があって、必ず最初、というものが存在する。それは子孫だとか、技術とか文明とか、いろいろなものに当てはまる。 そして、この場で僕が指す「最初」というものは個人の能力というもの。 どれだけ秀でた天…

薫りもしない、鼻は赤く

ずっと悩んでいたこととか、分からない苛立ちもすべて、時間の前にはひれ伏すようで。心の整理がついたわけでもないけれど、沸騰していた思いがやっと落ち着いた気がして。忙しさに身を任せて、精神を誤魔化していたせいもあって、体を動かしていても心ここ…

可能性は僕にとって眩しくて

このまえ、妹の小学校最後のイベントを見に行ってきた。当然見に来るのは親御さんばかりだったので、年齢的にものすごくアウェイだったので、少し居心地が悪かったですがそんな気持ちも、妹が成長した姿を、そしてこれからを生きる小学生の集団を見て吹き飛…

いつも片思い

帰宅路の途中、偶然Nと遭遇したので、一緒に食事をすることになった。意地を張っているわけでもないけれど、意図的にお互い連絡を取り合っていなかったので、積もっていた近況などを報告しあった。 Nは目標ができたらしく、それに向かって現在励んでいるらし…

窓外の日常

僕は飲食店で勤務している。1日の中でいろいろなお客さんを見て、今までも多様な方々を目の記憶に収めてきましたが、その中でも印象的だった人が1人。 夜の8時過ぎごろだっただろうか。ディナーのピークも超えて、店内が喧騒の残滓に包まれていたころ、冬空…

悲しきかな誕生日(´;ω;`)

本日28日は自分の誕生日、、しかし誕生日が華やかしいのはせいぜい小学校くらいまでですかね、、。 早朝から夕方まで仕事をして、帰りに安物のスーパーで売ってるケーキを購入。コーヒーを入れようと機械を動かすと、少しうるさかったのでしょうか隣の人から…

厭世観の隙間で

仕事、帰宅、仕事、帰宅のローテーションに嫌気がさしてきたので、帰宅する前に少し、寄り道をしてみました。場所は札駅で、ステラプレイスからパセオ、パルコと巡回しました。 JINZで、良い眼鏡がないか物色する。自分は今、ボストンフレームの眼鏡を使用し…

友情は冬枯れて

中学の3年間、クラスがずっと一緒だった子がいました。仮称Sは、バスケ部員だったことからも、とても活力旺盛で、元気で明るいスポーツ人間の鏡みたいな人物でした。 そして、高校の志望先が唯一一緒だということを互いに知ったことから、ただのクラスメイ…

珈琲の美味しさが戻ってきました。

普段僕のメインドリンクは珈琲だったのですが、ある期間からブラックにしろカフェオレにしろすべての珈琲がまずく感じてしまって、飲めなくなってしまいました。その代わり煎茶などにはまりましたけれども。 2万円前後で買ったパナソニックの自動コーヒーメ…

些細な哲学

この間、カウンセラーの人と長い時間、対話をしてきました。 対話の内容としては、相談というよりかは診断寄りだったので、楽しい時間ではなく自分の中にある心理を追求していく時間でした。もやもやと輪郭のないものが、「こう」だとある程度の形状に定めら…

勇者とチョコレート

今日は久しぶりに朝から目的がある一日だった。 人に会うから、滅多にしない人と会う用の身なりに整えて、外出した。 ゲームのRPGでいう勇者のような出来事で、靴が埋まらない程度に雪が積もった歩道を歩いていると、親とはぐれてしまった子供がいた。無視し…

綴雨

人に褒められる。褒めた人間の魂胆を探る。視界に人が映る。映る人間の視線に身を縮こませる。公共機関に乗る。自分の呼吸がうるさくないか気になって、耳にイヤホンを挿せない。人と会話する。後になって、自分の喋りに間違いがなかったか、何度も反芻する…